前回のエントリーでは、お亡くなりになったイギリスの元首相サッチャーを取り上げてみました
この人は最初、イギリス初の女性首相ということで世界的に有名になったんですけど
女性の政治リーダーが珍しくなくなった現在では、そんなことよりも
「新自由主義」政策を強烈に推し進めた人ということで、人々に記憶されてるようです
で、サッチャーさんのことを取り上げたついでに、せっかくなので
「新自由主義」についても書いてみたいと思います
ぼくね、基本的に「自由」が大好きなんです
そやから、「自由」という文字が入ってる言葉かて好きなんですけど
世の中には、「自由」という文字を使ってるくせに、
「自由」の意味を全然わかってへん詐欺師みたいな連中がようさんいてるんです
例えば、「自由民主党」なんか、その典型でね、あの人ら、「自由」の意味も、「民主」の意味も
まったくわかってへんくせして、自由民主党なんて名乗ってるし…
で、サッチャーさんの政策であった「新自由主義」も「自由」っていう文字が入ってるんですけど
これまた、それがなんで「自由」やねん!…と、思わずツッコミを入れたくなるような代物やったんです
新自由主義ってゆうたらね、自由の中でも経済的自由だけを極限まで広く認めて
その他の自由はどうでもええ…っていうような態度なんです
(そやからこういう主張をする人間が「自由」なんて文字を使うのは、一種のペテンですわ)
自由ってね、最初は、『放っておいたら皆自由…』と、そこから出発したんです
(国家が個人の領域に介入せず、放っておくことが自由なんや…という姿勢ですね)
そんでも、個人のやりたいようにやらせるだけやったら、例えば経済の話で言うたら
人を低賃金で働かせるのも自由や…とか
人を長時間働かせるのも自由や…とか
子どもを働かせるのも自由や…とか
女性に特別な配慮なんかせんでええねん…とか
そういう無茶をするヤツがいっぱい出てきて、そらアカンやろ…ということになって、
公権力のある程度の介入が必要や…ということになったんです
公権力の介入は主に経済活動、営業活動に対する「規制」という形であらわれますよね
上記で挙げたものに対する規制では、順に、「最低賃金制」、「法定労働時間制」、「児童労働の禁止」
「女性に対する各種の保護規定」なんかがあって、こういう規制ができたおかげで
市民はようやく守られるようになったんです
その一方で、規制の中には「競争制限のための規制」というのもありまして
これは主に、新規参入を阻むため、物品やサービスの価格維持を図るため…などの目的があります
これは言うてみれば「(既存の大きな)会社を保護するための規制」と言うてもええかと思います
で、話は元に戻って「新自由主義」というのは、
経済への政府の介入を縮小し(所謂「小さな政府」)、規制緩和等を通じて
従来政府が担っていた機能を市場に任せる…というもんなんです
(はてなキーワード 『新自由主義』から)
でね、日本でもよく聞かれる「規制緩和」という言葉なんですけど、これ、曲者なんです
なんかね、「規制緩和」というと、どういうわけか肯定的な印象を持つ人が多いんですけど
緩和される規制がどんな規制なんか…ということを考えてみて欲しいんです
今ね、安倍ちゃんたちが、規制改革会議とかいうもんをつくってますわ
これ、言葉では規制を「改革」するってことになってますけど
その実体は、規制を緩和する、あるいは、規制を撤廃するということに主眼がおかれてまして
労働時間制限なんかかくそうや…とか、残業代なんか出さんでええようにしよやないか…とか
自由に首切り(解雇)できるようにしよやないか…とか、そういう相談ばっかりやってますわ
で、彼らが相談して改革ならぬ緩和や撤廃しようとしてる「規制」って、どんな規制なんですか?
これ、みんな「労働者(市民)を保護するための規制」ですよね
その反面、彼らは、既存の大きな会社を守るための競争制限規定を
緩和あるいは撤廃しようという相談は全然してへんのです
(例えば、NTTの分割とか、電力自由化とか、そういう相談はしてへんし…)
これ、いったい誰のための「規制改革」なんでしょうかね
亡くなったサッチャーがしたこともこれとおんなじで、あの人はあらゆる労働者あるいは消費者保護の
規制の見直し、撤廃をやって、市民より大きな会社を優先し、教育にまで競争原理を持ち込んで
市民社会を競争の場に変えてもうたんですけど
そのせいで、イギリスはますます貧富の差が拡大し、社会は二極分化して
不安定になってしまったでしょ
今では誰の目にも明らかとなったそういう失敗を学習もせずに、
サッチャーとおんなじことをこれからもやっていこう…と安倍ちゃんたちは相談してるんです
けどね、新自由主義を標榜してるのは何も自民党だけやないですよ
関東の維新の会みたいな政党あるでしょ、ほら、あの「みんなの党」でしたっけ?
あの政党は、この新自由主義の急先鋒ですわ
(そやかて、正規雇用を善とする考え方を捨てよう…とまで言うてますからね)
そして、日本維新の会も新自由主義政党で、彼らの危険なところは
教育にまで競争原理を持ち込もうとしてるとこです
(大阪維新の会は、自分たちの教育改革はサッチャーの政策を参考にしていると言うてましたしね)
こない見てくると、今、政界で勢いのある政党はみな新自由主義で一致してますわ
(ついでに言うと、改憲姿勢でも一致してるし…)
失敗が明らかになった新自由主義を周回遅れで追いかける政党が、
日本の政治を主導してるやなんて、悪い冗談やないですか
(こんなん、ぼくからしたら、正気の沙汰とは思えん世界ですわ)
いくら失敗に学ばないのが自民党の伝統と言うたかて、これはあんまりやないですか
自民党がいつまでも失敗に学ばないんやったら、今度は有権者が
過去の選択の失敗を学ばんとあかんのやないですか
ということで、新自由主義を標榜する政党なんか、もう支持せえへんぞ…と、
そういう方向に一人でも多くの有権者が向いてくれることを期待して
このエントリーを終わりたいと思います。。。
この人は最初、イギリス初の女性首相ということで世界的に有名になったんですけど
女性の政治リーダーが珍しくなくなった現在では、そんなことよりも
「新自由主義」政策を強烈に推し進めた人ということで、人々に記憶されてるようです
で、サッチャーさんのことを取り上げたついでに、せっかくなので
「新自由主義」についても書いてみたいと思います
ぼくね、基本的に「自由」が大好きなんです
そやから、「自由」という文字が入ってる言葉かて好きなんですけど
世の中には、「自由」という文字を使ってるくせに、
「自由」の意味を全然わかってへん詐欺師みたいな連中がようさんいてるんです
例えば、「自由民主党」なんか、その典型でね、あの人ら、「自由」の意味も、「民主」の意味も
まったくわかってへんくせして、自由民主党なんて名乗ってるし…
で、サッチャーさんの政策であった「新自由主義」も「自由」っていう文字が入ってるんですけど
これまた、それがなんで「自由」やねん!…と、思わずツッコミを入れたくなるような代物やったんです
新自由主義ってゆうたらね、自由の中でも経済的自由だけを極限まで広く認めて
その他の自由はどうでもええ…っていうような態度なんです
(そやからこういう主張をする人間が「自由」なんて文字を使うのは、一種のペテンですわ)
自由ってね、最初は、『放っておいたら皆自由…』と、そこから出発したんです
(国家が個人の領域に介入せず、放っておくことが自由なんや…という姿勢ですね)
そんでも、個人のやりたいようにやらせるだけやったら、例えば経済の話で言うたら
人を低賃金で働かせるのも自由や…とか
人を長時間働かせるのも自由や…とか
子どもを働かせるのも自由や…とか
女性に特別な配慮なんかせんでええねん…とか
そういう無茶をするヤツがいっぱい出てきて、そらアカンやろ…ということになって、
公権力のある程度の介入が必要や…ということになったんです
公権力の介入は主に経済活動、営業活動に対する「規制」という形であらわれますよね
上記で挙げたものに対する規制では、順に、「最低賃金制」、「法定労働時間制」、「児童労働の禁止」
「女性に対する各種の保護規定」なんかがあって、こういう規制ができたおかげで
市民はようやく守られるようになったんです
その一方で、規制の中には「競争制限のための規制」というのもありまして
これは主に、新規参入を阻むため、物品やサービスの価格維持を図るため…などの目的があります
これは言うてみれば「(既存の大きな)会社を保護するための規制」と言うてもええかと思います
で、話は元に戻って「新自由主義」というのは、
経済への政府の介入を縮小し(所謂「小さな政府」)、規制緩和等を通じて
従来政府が担っていた機能を市場に任せる…というもんなんです
(はてなキーワード 『新自由主義』から)
でね、日本でもよく聞かれる「規制緩和」という言葉なんですけど、これ、曲者なんです
なんかね、「規制緩和」というと、どういうわけか肯定的な印象を持つ人が多いんですけど
緩和される規制がどんな規制なんか…ということを考えてみて欲しいんです
今ね、安倍ちゃんたちが、規制改革会議とかいうもんをつくってますわ
これ、言葉では規制を「改革」するってことになってますけど
その実体は、規制を緩和する、あるいは、規制を撤廃するということに主眼がおかれてまして
労働時間制限なんかかくそうや…とか、残業代なんか出さんでええようにしよやないか…とか
自由に首切り(解雇)できるようにしよやないか…とか、そういう相談ばっかりやってますわ
で、彼らが相談して改革ならぬ緩和や撤廃しようとしてる「規制」って、どんな規制なんですか?
これ、みんな「労働者(市民)を保護するための規制」ですよね
その反面、彼らは、既存の大きな会社を守るための競争制限規定を
緩和あるいは撤廃しようという相談は全然してへんのです
(例えば、NTTの分割とか、電力自由化とか、そういう相談はしてへんし…)
これ、いったい誰のための「規制改革」なんでしょうかね
亡くなったサッチャーがしたこともこれとおんなじで、あの人はあらゆる労働者あるいは消費者保護の
規制の見直し、撤廃をやって、市民より大きな会社を優先し、教育にまで競争原理を持ち込んで
市民社会を競争の場に変えてもうたんですけど
そのせいで、イギリスはますます貧富の差が拡大し、社会は二極分化して
不安定になってしまったでしょ
今では誰の目にも明らかとなったそういう失敗を学習もせずに、
サッチャーとおんなじことをこれからもやっていこう…と安倍ちゃんたちは相談してるんです
けどね、新自由主義を標榜してるのは何も自民党だけやないですよ
関東の維新の会みたいな政党あるでしょ、ほら、あの「みんなの党」でしたっけ?
あの政党は、この新自由主義の急先鋒ですわ
(そやかて、正規雇用を善とする考え方を捨てよう…とまで言うてますからね)
そして、日本維新の会も新自由主義政党で、彼らの危険なところは
教育にまで競争原理を持ち込もうとしてるとこです
(大阪維新の会は、自分たちの教育改革はサッチャーの政策を参考にしていると言うてましたしね)
こない見てくると、今、政界で勢いのある政党はみな新自由主義で一致してますわ
(ついでに言うと、改憲姿勢でも一致してるし…)
失敗が明らかになった新自由主義を周回遅れで追いかける政党が、
日本の政治を主導してるやなんて、悪い冗談やないですか
(こんなん、ぼくからしたら、正気の沙汰とは思えん世界ですわ)
いくら失敗に学ばないのが自民党の伝統と言うたかて、これはあんまりやないですか
自民党がいつまでも失敗に学ばないんやったら、今度は有権者が
過去の選択の失敗を学ばんとあかんのやないですか
ということで、新自由主義を標榜する政党なんか、もう支持せえへんぞ…と、
そういう方向に一人でも多くの有権者が向いてくれることを期待して
このエントリーを終わりたいと思います。。。