安倍首相への米国二大命令が安保法制とTPP
http://uekusak.cocolog-nifty.com/blog/2015/07/post-f8d2.html
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安倍首相はこの通常国会で、戦争法案=安保法制を強硬に押し通す考えを有しているのだと思われる。
他方、TPPは米国でTPA法が成立したことにより、大筋合意に向けての各国協議が加速する可能性が高い。
戦争法案とTPP.
この二つが、現在の米国の対日政策の基幹をなしている。
戦争法案とは、
米国の米国による米国のための戦争に、
日本を組み込むための法律である。
日本国民の生命、自由、および幸福追求の権利
とは、基本的に関係がない。
米国の最大の産業は戦争産業である。
米国の軍事予算は年間5000億ドルから6000億ドル。
日本円に換算して60兆円から70兆円の規模に達する。
そのうち、最大の費目は人件費だが、武器、弾薬、兵器だけでも25兆円規模に達する。
日本の原発をなかなか止められない理由として、よく指摘されるのは、いわゆる「原子力ムラ」の規模が大きすぎて、この産業をつぶせない、というものだ。
しかし、原子力関連産業の規模は年間2兆円である。
2兆円規模の産業でも、
「大きすぎてつぶせない」
と言われるのだ。
これに対して、米国の軍事産業は60兆円から70兆円の規模、武器、弾薬、兵器に限っても25兆円の規模である。
米国の巨大資本にとって、何よりも重要なことは、この軍事支出の規模を維持することなのだ。
米国は安倍首相に、安保法制制定を命令した。
日本の集団的自衛権行使は、日本国民のためのものではない。
米国の軍事産業、軍産複合体の利益に資するためのものである。
日本は軍事支出を拡大し、米国の命令で、自衛隊を派遣することになる。
自衛隊は、日本を守るためではなく、米国の産軍複合体の利益を守るために米国が創作する戦争に駆り出され、血と命を提供することになる。
もうひとつ、米国が安倍晋三氏に命令していることがある。
それは、日本のTPP参加だ。
安倍晋三自民党は2012年12月16日の選挙で、
「TPP断固反対!」
と大書きしたポスターを貼り巡らせた。
日本の主権者は、安倍政権がTPP反対であると認識して投票行動をとった。
その安倍晋三氏が、3ヵ月後の2013年3月15日に、
「TPP交渉への参加」
を決めた。
安倍晋三自民党はTPPについて、6項目の公約を明示した。
そのなかには、
「国の主権を損なうようなISD条項には合意しない」
と明記されている。
ISD条項に、
「国の主権を損なうようなISD条項」
と
「国の主権を損なわないようなISD条項」
があるわけではない。
ISD条項は、
「必ず国の主権を損なう」
ものであるから、このようなISD条項には合意しない、という意味である。
誤解の余地が皆無になるように、単純に
「ISD条項には合意しない」
と表現しておくべきであったかも知れない。
ただ、それでは理由が明示されないから、「国の主権を損なうような」という説明文節が付加されたのであろう。
安倍晋三氏が4月29日の米国上下両院合同会議で述べたのは、
「安保法制を夏までに成立させること」
「日米でTPPを成し遂げること」
の二つだった。
この二つが、米国の安倍政権に対する「命令」の内容である。
いずれも、米国の強欲巨大資本の利益増大を目的とするもので、日本の主権者は、必ず損失を蒙ることになる。
したがって、日本の主権者は連帯して、
「安保法制を認めない」
「TPPに参加しない」
を必ず実現させなければならない。
[IWJ] 「なんか自民党、感じ悪い!」雨の国会前で3000人が「戦争法案」反対の声! 古賀茂明氏「来年の参院選なんて悠長なことを言っていたら終わり」
https://shanti-phula.net/ja/social/blog/?p=93451
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私も古賀茂明氏と同様、“ここで通っちゃったら終り”だと思いますが、残念ながら、まず間違いなく強行採決されてしまうと思います。
日本はいろいろなレベルで問題が山積しているので、国内をまとめるもっとも容易な手段として、これからも中国、北朝鮮の脅威を意図的に煽り、軍事路線を拡大して行くことになるはずです。
同時に、危機感を持った若者を中心とした新しい動きが出て来ることになります。
しばらくは、そのせめぎ合いですが、何としても日中戦争になるのを防がなければなりません。
そのためにも、ロシア・中国は敵ではなく、悪と戦っている同胞であるという認識が広がることが大切だと思います。
日本においては、悪は安倍政権が体現しています。
2015/07/03 「なんか自民党、感じ悪い!」雨の国会前で3000人が「戦争法案」反対の声! 古賀茂明氏「来年の参院選なんて悠長なことを言っていたら終わり」
転載元より抜粋) IWJ 15/7/3
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/251499
http://iwj.co.jp/wj/open/archives/251499
若者たちの有志主催で行われる毎週金曜夜の国会前「戦争法案」反対抗議は、2015年7月3日、5回目をむかえた。
強い雨にもかかわらず、抗議にはこれまでで一番多い3000人が参加。
「人を殺すな」
「安倍政権は沖縄守れ」
「戦争法案、絶対反対」
の声をあげた。
百田尚樹氏や若手議員の言論弾圧発言にも関わらず、政府・与党は7月15日にも安保法制の強行採決に踏み切るかまえだ。
「まさか戦争反対なんて本気で言う日が来るなんて思いもしなかった」
若い女性がスピーチ
「高校生の弟が、朝ご飯を食べている時にぼそっと、
『この先、徴兵制ができるなんてことあるの?』
と言った時、すごくドキッとしました。
戦場に行くのは私と同世代の若者であり、まだ選挙権も持たない私よりも年下の人たちであり、そして、これから生まれてくる子どもたちです」
自分の身近に戦争の気配が迫ってきた恐怖を、実感とともに語った女性は、
「私だって、まさか戦争反対なんて本気で言う日が来るなんて思いもしなかったけど、いつまで見て見ぬ振りを続けるんでしょうか」
と、取材陣のカメラに訴えた。
野党議員もスピーチ、民主党・後藤祐一氏
「自民党改憲案でこの抗議も憲法違反に」
民主党の後藤祐一議員は、自民党勉強会での言論弾圧発言に触れ、
「今、表現の自由が本当に危機にあります」
と訴えた。
続いてマイクを握った共産党の山下芳生(よしき)書記局長は、短い国会審議のなかでも安保法制が
「何重にも憲法に違反しているということがはっきりしてきた」
と語った。
「別に何党も支持していない、国会議員何やってんだと声を上げる」
国会議員2人のスピーチの後にマイクを握った、「SEALDs(シールズ)」の奥田愛基(あき)さんは、
「一番問われているのは、俺達自身だってことです」
と訴えた。
よく、『何党を指示してるのか』って聞かれる。
『別に何党も支持してねえよ』と。
というか野党が頑張らないと、俺たちもいつまでもこんなことをしてないといけないんで、いつまでデモやらせるんだと。
俺たちは勝ちたいんだよと!
俺たちは本当に止めたいの!
それだけ!」
切実な思いに、聴衆からは多くの拍手があがった。
10代から70代までの老若男女が参加、子ども連れの姿も
抗議には、10代の若者から70代のお年寄りまで老若男女が集まっており、子ども連れの親の姿もあった。
古賀茂明氏
「国会の中は茶番」
抗議終了後、IWJは毎回一人で来ているという古賀茂明氏に話を聞いた。
古賀氏は、「とにかく国会の中は茶番なんです」と語った。
「維新が対案を出して、自民党と違うんですよって宣伝をしてるんだけど、国会で普通にやっていたら結局採決されて法律できちゃうでしょ。
野党がやっているのは来年の参議院選のためなんですよ。
この抗議にも野党がようやく出て来ているんだけど、みんな来年の参議院選のためにやっているように僕には見えるんですね。
来たら挨拶してすぐに帰っちゃう。
だけどそんなに悠長なことを言ってられないんですよ。
ここで通っちゃったら終わりだから。
終わりっていうか、ひっくり返すの大変でしょ」